ほぼ日刊ヒトミ通信

[ホームに戻る] [利用方法] [管理用]

  羽生さんの思い出
2017年10月05日 (木)

本日は夕方から月に一度の「社内木鶏会」。今回は将棋の羽生善治さんと麻雀の桜井章一さんの対談について感想文を書きました。比較的軽い内容になりましたので、ネタ埋めにちょっとご披露したいと思います。

<ココから>

「八王子から出てきたもの凄い子がいるんだよ。羽生って言うらしい」・・・大学一年生の時 杉並にあった下宿近くの、顔なじみになったとんかつ屋さんで、八王子出身で将棋好きの マスターが興奮気味に話していたことを今でもよく覚えています。

近くに米長名人の家があり その店には、常連のプロ棋士(伊藤能 当時三段)も食べに来ていたこともあって、かつての将棋少年の血が騒ぎ、その後も何度か話題にあがったとき興味深く聞いていました。
それがまさに羽生さんが厳しい奨励会を勝ち抜き、晴れて4段のプロ棋士になった年 (1985年)であり、その後の将棋の歴史を塗り替えるような大活躍ぶりは、あの時の我々の想像をはるかに超えておられることを改めて感じます。

テレビや著書を通して、その考え方の一端に触れる機会は何度かありましたが、いつも感じるのは、勝負師とは思えない飄々とした「自然体」の雰囲気と、単に「勝つ」だけではなく、「理想の将棋」を目指す飽くなき探求心と異常なまでの集中力のギャップです。

今回の対談でも、ほとんど桜井さんが喋って、羽生さんは自然体で「聞き役」にまわられて、絶妙の質問や次の話題へのフリをされている中で、自ら新しい気づきや学びを得ようとされている雰囲気があり、まさに松下幸之助翁のがよく言われていた「自分以外皆師」を実践されていると感じました。

一方、桜井章一さんは高校・大学と麻雀ばっかりしていた私にとっては非常に馴染みの方で、漫画の主人公的な虚実織り交ざった経歴については詳しく論じる必要は感じませんが、

いつも口にされる「準備、実行、後始末」や、今回話しておられる「僕は『間に合う』ってことを大切にしていて、目の前の一つ一つのことにちゃんと間に合わせることで物事がスムースに進んでいく」という言葉には大いに首肯するところで、「間に合わない」ということは、要はその事柄が「死ぬ」ということに他ならないと考えているからです。

最後に、私の好きな羽生さんの名言を、

「「まだその時期じゃない」 「環境が整っていない」 とリスクばかり強調する人がいるが環境が整っていないことは、 逆説的に言えば、 非常にいい環境だと言える。リスクの大きさはその価値を表しているのだと思えば、 それだけやりがいが大きい」

・・・肝に銘じたいです。

<ココまで>

文中に出てくる棋士の伊藤能さんとも、とんかつ屋が店じまいした後、お店の中ででよく一緒に麻雀しました。なかなか四段(プロ)に上がれなかったのですが、これでラストチャンスというところでギリギリ奇跡的に昇格されたとの報せを聞いてよろこんでいたのですが、なんと大変残念なことに昨年亡くなってしまわれたとのことです。心よりご冥福をお祈りします。

羽生さんの記事を読みつつ、大学一年生時の青春時代を懐かしく思い出した おじさんでございました。

- WebCalen -